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<背骨の条件>
ここで“関節”のお勉強をしましょう。
正常な背骨が神経環境やフレームとしての役割の条件とお話してきましたが、ここまでは、
静的なお話でした。
次に「動的」なことを示さなくては、“正常な脊柱”をカイロ的に語ったとはいえませんので、
ここからは、動的なお話を。
関節には、最も動きやすく支えやすい部分が有ります。
その名称を「関節面」と言いますが、例えて言えば引き戸の“戸車とレール”です。
戸車がレールに乗っていれば、戸はごくスムーズに開閉しますね。
ですが、何かの拍子に戸車がレールから外れるとどうでしょう?
ガタガタと動きにくくなりますし、完全に外れてしまったら、床に引っかかってしまい動かなくなることも有ります。
背骨の関節も(実は他の関節も大なり小なり)戸車とレールの関係とそっくりです。
関節は二つ以上の骨によって構成されますが、背骨の場合は上下の骨が合わさって
一つの椎骨に左右二つの関節を形成しています。
上下のどちらかがレールであり戸車と思ってください。
関節は、アクシデントや疲労の過重によって、関節の固着(硬くて動きにくい)を生じますが、
この状態があまりに強くなるなると、最初は動きにくく、更には固着の度合いが酷くなって、ついには動けなくなります。
この動けない(動きにくい)状態が、戸車がレールを外れた状態です。
固着した関節や関節周辺は、視床下部(=身体の状態を司って健康を保つ(恒常性維持機能)中枢)へ
情報を伝える組織(固有受容器・神経終末・ゴルジ装置等=総称は関節内受容器)の機能低下を
招くため、身体のアンバランスに中枢が反応できなくなります。
また、固着した関節と関節周辺は、そのまさに関節から出入りしている神経根を(首を絞めるように)圧迫し
圧迫された神経の支配域に様々な障害を現します。
つまり、関節の固着が生じて動けなくなっているのが、背骨の不健康な状態ですし、スムーズな可動性を
備えているのが「健康な背骨」と言えます。
ただし、固着を生じた関節の動きにくさをカバーしようとして、その上下もしくはより離れた個所の関節では、
時として生理的な範囲を超えて “動きすぎ(過剰な可動域)” を生じることも有ります。
この動きすぎる関節も関節を構成する組織(腱・靱帯・椎間板・血管など)に過剰な負荷を掛けることとなり、
また、全体のバランスを崩す要因となりますので、動けば良いというわけでもありません。
固着を生じている関節が好転することで、動きすぎる関節を正常に引き戻すことができます。
このように、カイロでは、関節の固着を解くことで、これらの不健康な状態を改善することが可能です。
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